公開日:2026/09/06
歯科衛生士を都道府県別に比べてみた!人数・年収・残業など気になるランキング

「歯科衛生士が一番多い都道府県ってどこ?」
東京や大阪など、人口が多いところを思い浮かべる人も多いかもしれませんね!
では、人口に対する歯科衛生士の数で比べるとどうでしょうか?
さらに、お給料が高い県や残業時間が長い県、男性歯科衛生士が多い県は?
今回は厚生労働省や政府統計のデータをもとに、歯科衛生士にまつわるさまざまな都道府県ランキングを集めてみました!
あなたが住んでいる県は登場するかな?
※ランキングによって使用している統計・調査年が異なります。また、都道府県別・職種別の統計は調査対象者数などの影響を受けるため、参考値としてご覧ください。
1. 歯科衛生士が多い都道府県ランキング
まずはシンプルに、働いている歯科衛生士が多い都道府県から見ていきましょう!
厚生労働省「令和6年衛生行政報告例」によると、2024年末時点で全国で働いている歯科衛生士は149,579人。
前回調査の2022年末は142,760人だったため、2年間で6,819人増えています!
では、都道府県別ではどこに多いのでしょうか?
| 順位 | 都道府県 | 就業歯科衛生士数 |
|---|---|---|
| 1位 | 東京都 | 16,701人 |
| 2位 | 神奈川県 | 10,045人 |
| 3位 | 大阪府 | 9,903人 |
| 4位 | 愛知県 | 8,479人 |
| 5位 | 兵庫県 | 7,320人 |
1位は東京都!
東京都だけで1万6,000人以上の歯科衛生士が働いています。
2位は神奈川県、3位は大阪府、4位は愛知県、5位は兵庫県と、大都市を抱える都府県がズラリ。
「まあ、そうだよね!」という結果かもしれません。
ただし、これはあくまで単純な「人数」のランキング。
当然ながら、人口が多い都道府県ほど歯科衛生士の人数も多くなりやすくなります。
では、人口に対する歯科衛生士の数で比べてみると……?
2. 人口10万人あたりの歯科衛生士が多い都道府県ランキング
続いては、人口10万人あたりの就業歯科衛生士数を見ていきましょう。
全国平均は、人口10万人あたり120.8人です。
| 順位 | 都道府県 | 人口10万人あたり |
|---|---|---|
| 1位 | 徳島県 | 197.7人 |
| 2位 | 香川県 | 170.0人 |
| 3位 | 岡山県 | 169.7人 |
| 4位 | 佐賀県 | 163.7人 |
| 5位 | 岐阜県 | 162.4人 |
なんと1位は徳島県!
人口10万人あたり197.7人と、全国平均の120.8人を大きく上回っています!
単純な人数では東京都、神奈川県、大阪府などが上位でしたが、人口あたりで見るとランキングはガラッと変わりました。
しかもTOP3は、徳島県・香川県・岡山県。
四国・中国地方が強い!
同じ「歯科衛生士が多い県」でも、何を基準にするかによってここまで結果が変わるのはおもしろいところですね!
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徳島大学歯学部があるから、卒業した歯科医師がそのまま開業したり代々引き継いだりで歯医者さんも多いんだって!

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「歯と口の健康週間」で、徳島県は全国で最も予防意識が高いと評価されたことも!

3. 男性歯科衛生士が多い都道府県ランキング
ところで、歯科衛生士は圧倒的に女性が多い職業です。
厚生労働省「令和6年衛生行政報告例」によると、2024年末時点で働いている歯科衛生士149,579人のうち、女性は149,433人。
男性はわずか146人です。
割合にすると、男性歯科衛生士は全体の約0.098%!
ざっくり計算すると、歯科衛生士約1,000人に1人というかなり珍しい存在です。
では、その男性歯科衛生士はどの都道府県に多いのでしょうか?
| 順位 | 都道府県 | 男性歯科衛生士数 |
|---|---|---|
| 1位 | 埼玉県 | 20人 |
| 2位 | 神奈川県 | 15人 |
| 3位 | 東京都 | 14人 |
| 4位 | 大阪府 | 10人 |
| 5位 | 兵庫県 | 8人 |
なんと1位は埼玉県!
全国に146人しかいない男性歯科衛生士のうち、20人が埼玉県で働いています。
歯科衛生士全体の人数では東京都が全国1位でしたが、男性だけに絞ると埼玉県が1位。
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調べてみたら、埼玉県って男子学生を受け入れてる養成校が複数あって、はやくから男性の受け入れ環境をつくってきた背景があるんだって!

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1955年〜2014年まで、「歯科衛生士とは〜(中略)〜行うことを業とする女子をいう」と、法律で定義されていたんだよ!
法律で「女子の仕事」というイメージが定着していたから、全国にある歯科衛生士の専門学校や短大のほとんどが「女子のみ募集」として運営されていたんだ。
実際に都道府県別に見ると、男性歯科衛生士が0人の県は16県、1人のみの県も7県あります。
つまり、47都道府県のうち23県では、男性歯科衛生士が「0〜1人」。男性歯科衛生士がまだ非常に少ない職業であることが、地域別の数字からもわかります。
4. 歯科衛生士の平均年収が高い都道府県ランキング
ここからは、働き方にまつわるランキングも見てみましょう。
まずは気になる「お給料」から!
厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」をもとに、2025年の歯科衛生士の平均年収を都道府県別に比べてみました。
| 順位 | 都道府県 | 平均年収 |
|---|---|---|
| 1位 | 和歌山県 | 約524.6万円 |
| 2位 | 徳島県 | 約518.6万円 |
| 3位 | 北海道 | 約484.7万円 |
| 4位 | 東京都 | 約475.8万円 |
| 5位 | 茨城県 | 約457.7万円 |
1位は和歌山県で約524.6万円!
2位は徳島県で約518.6万円となり、どちらも500万円を超える結果となりました。
「東京が1位じゃないんだ!」と、意外に感じる人もいるかもしれません。
ただし、このランキングには注意点があります。
都道府県別・職種別の賃金構造基本統計調査は、地域によって調査対象となった労働者数が少なく、対象者の年齢や勤続年数、勤務先などによって平均値が大きく変動する場合があります。
そのため、「和歌山県や徳島県で働けば年収500万円以上になる」という意味ではありません。
あくまで「2025年の調査ではこのような結果だった」という参考値として見ておきましょう。
※平均年収は、厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」の「きまって支給する現金給与額×12か月+年間賞与その他特別給与額」で算出しています。一部、数値が公表されていない都道府県があります。
5. 歯科衛生士のボーナスが高い都道府県ランキング
年収を見たら、やっぱり気になるのが「ボーナス」!
厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」の「年間賞与その他特別給与額」を都道府県別に比べてみました。
| 順位 | 都道府県 | 年間賞与その他特別給与額 |
|---|---|---|
| 1位 | 和歌山県 | 約127.1万円 |
| 2位 | 徳島県 | 約124.0万円 |
| 3位 | 長崎県 | 約120.0万円 |
| 4位 | 香川県 | 約86.6万円 |
| 5位 | 広島県 | 約86.6万円 |
1位は和歌山県で約127.1万円!
2位の徳島県も約124.0万円、3位の長崎県も約120.0万円と、TOP3はいずれも100万円を超えています。
ちなみに、全国の歯科衛生士の年間賞与その他特別給与額は約45.0万円。
1位の和歌山県は全国値の2倍以上という結果になりました。
年収ランキングでも和歌山県は1位、徳島県は2位だったので、ボーナスの高さも年収を押し上げていることがわかります。
ただし、こちらも都道府県別・職種別の調査では対象となる労働者数が少ない地域があります。
「和歌山県ならボーナス127万円もらえる」という意味ではなく、2025年調査の平均値としてご覧ください。
※厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」の「年間賞与その他特別給与額」を使用しています。一部、数値が公表されていない都道府県があります。
6. 歯科衛生士の残業時間が多い都道府県ランキング
お給料とあわせて気になるのが「残業時間」。
同じく厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」では、都道府県・職種別の「超過実労働時間数」も公表されています。
歯科衛生士の全国平均は月5時間。
残業時間が長かった都道府県TOP5はこちらです。
| 順位 | 都道府県 | 超過実労働時間数 |
|---|---|---|
| 1位 | 群馬県 | 月26時間 |
| 2位 | 新潟県 | 月15時間 |
| 2位 | 鳥取県 | 月15時間 |
| 4位 | 和歌山県 | 月13時間 |
| 4位 | 岡山県 | 月13時間 |
1位は群馬県で月26時間。
全国平均の月5時間と比べると、かなり長い結果となりました。
2位は新潟県と鳥取県で月15時間、4位は和歌山県と岡山県で月13時間です。
ただし、こちらも年収ランキングと同じく、調査対象となった事業所や労働者の状況によって数値が大きく変わる場合があります。
「群馬県の歯科衛生士は残業が多い」と一概に言えるものではありません。
こちらも「2025年の調査ではこのような結果だった」という参考値として見るのがよさそうです。
ここまでみていくと、徳島県は、給料も良くて、残業も少なくて…とっても働きやすいのでは?!と、いう感想をもっちゃいますね🤔!
※「残業時間」は、厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」の「超過実労働時間数」を使用しています。一部の都道府県では数値が公表されていないため、数値が確認できる都道府県を対象にランキングしています。
7. どこで働いている?歯科診療所以外で働く歯科衛生士
歯科衛生士といえば「歯医者さんで働く人」というイメージですが、実際には病院や行政、介護施設、歯科衛生士学校など、さまざまな場所で活躍しています。
そこで、厚生労働省「令和6年度 衛生行政報告例」をもとに、就業している歯科衛生士のうち、「歯科診療所以外」で働く人の割合を都道府県別に計算してみました!
| 順位 | 都道府県 | 診療所以外で働く割合 |
|---|---|---|
| 1位 | 岩手県 | 16.8% |
| 2位 | 沖縄県 | 16.2% |
| 3位 | 新潟県 | 15.7% |
| 4位 | 島根県 | 14.5% |
| 5位 | 長野県 | 14.3% |
1位は岩手県で16.8%!
岩手県で働く歯科衛生士1,153人のうち、歯科診療所勤務は959人。残る194人が診療所以外で働いています。
つまり、岩手県では歯科衛生士のおよそ6人に1人が歯科診療所以外で働いている計算です。
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岩手県では、診療所以外で働く194人のうち101人が病院勤務!
ほかにも市区町村で36人、介護保険施設等で32人が働いているんだって!
ちなみに、全国の就業歯科衛生士149,579人のうち、歯科診療所以外で働く人は14,080人。割合にすると約9.4%です。
全国平均と比べても、岩手県の16.8%はかなり高いことがわかります。
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どうして岩手県や沖縄県では、歯科診療所以外で働く歯科衛生士が多いのかな?

理由のひとつとして考えられるのが、地域による歯科医療の提供体制の違いです。
たとえば沖縄県では、人口10万人あたりの歯科診療所数は40.9施設で、全国の53.6施設を下回っています。
また、1位の岩手県では診療所以外で働く194人のうち101人が病院勤務。市区町村にも36人、介護保険施設等にも32人が勤務しています。
歯科診療所の数だけでなく、病院や行政などが歯科医療・歯科保健を担う地域の体制も、歯科衛生士の勤務先の違いにつながっているのかもしれません。
「歯科衛生士=歯科診療所」というイメージが強い職業ですが、地域によっては病院や行政、介護分野など、歯科診療所以外にも活躍の場が広がっているようです。
※厚生労働省「令和6年度 衛生行政報告例」の都道府県別「就業歯科衛生士数(総数)」および「診療所勤務者数」をもとに、「(総数-診療所勤務者数)÷総数×100」で独自に算出。割合は小数第2位を四捨五入しています。
8. 人口10万人あたりの歯科医師が多い都道府県ランキング
最後は少し視点を変えて、歯科衛生士と一緒に働くことの多い「歯科医師」を見てみましょう。
厚生労働省「令和6年(2024年)医師・歯科医師・薬剤師統計」では、人口10万人あたりの歯科医師数も都道府県別に公表されています。
全国平均は人口10万人あたり81.0人です。
| 順位 | 都道府県 |
|---|---|
| 1位 | 東京都 |
| 2位 | 徳島県 |
| 3位 | 福岡県 |
| 4位 | 岡山県 |
| 5位 | 大阪府 |
ここでも徳島県が登場!
徳島県、さっきからめちゃくちゃ登場する……!
徳島県は、人口10万人あたりの歯科衛生士数では全国1位。さらに歯科医師数でも全国トップクラスという結果になっています。
「徳島、歯科強くない……?」と思ってしまう結果です。
ただし、こうした地域差には、歯学部のある大学の所在地や地域の医療提供体制など、さまざまな要因が関係します。
ランキングだけで理由を決めることはできませんが、歯科衛生士と歯科医師のランキングを見比べてみると、地域ごとの特徴が見えてきます。
歯科医師と歯科衛生士の結婚って実際多い?
ちなみに……
厚生労働省の研究班による歯科医師への調査では、男性歯科医師の配偶者のうち8%が歯科衛生士という結果が出ています。
職場で一緒に働く機会も多い歯科医師と歯科衛生士。
「歯科医師と歯科衛生士が結婚」という話も、決して珍しすぎるケースではないようです⭐︎
9. 都道府県別に見ると歯科衛生士の働き方は意外と違う!
今回は、歯科衛生士にまつわるさまざまな都道府県ランキングを紹介しました。
住んでいる県は登場したでしょうか?
歯科衛生士の人数では東京都が1位でしたが、人口10万人あたりで見ると徳島県が1位。
平均年収とボーナスでは和歌山県、残業時間では群馬県が1位という結果になりました。
さらに、働く場所にも地域差があります。
歯科診療所以外で働く歯科衛生士の割合がもっとも高かったのは岩手県で、約6人に1人。
病院や行政、介護施設など、歯科衛生士の活躍の場は私たちが思っている以上に幅広いこともわかりました。
「歯科衛生士が多い県=働きやすい県」「年収が高い県=条件がいい県」と、ひとつの数字だけで判断することはできません。
でも、いろいろなデータを並べてみると、地域によって歯科医療の環境や歯科衛生士の働き方に違いがあることが見えてきます。
転職や引っ越しなどで働く地域を選ぶときは、求人情報だけでなく、その地域の給与や働き方、どんな場所で歯科衛生士が活躍しているのかまで調べてみると、新しい発見があるかもしれません!
💡. 65歳以上の現役歯科衛生士は何人いる?
最後にちょっと小ネタ。
歯科衛生士って、最高何歳まで現役なんでしょうか?
残念ながら厚生労働省の統計では、最高齢の歯科衛生士が何歳なのかまでは公表されていません。
ただし!年齢階級別の人数はわかります!
2024年末時点で働いている65歳以上の歯科衛生士は全国に4,717人!
全歯科衛生士149,579人のうち、約3.2%。
ざっくり歯科衛生士約32人に1人が65歳以上という計算になります。
「65歳以上」という区切りなので、この中には70代の歯科衛生士がいる可能性もあります。
もしかしたら80代も……?
最高齢が何歳なのか、めちゃくちゃ気になります。
※厚生労働省「令和6年衛生行政報告例」の年齢階級別就業歯科衛生士数を使用しています。
・厚生労働省「令和6年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」
・e-Stat 政府統計の総合窓口「令和7年 賃金構造基本統計調査」
・厚生労働省「令和6(2024)年 医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」
・厚生労働科学研究「歯科医師の勤務実態等の調査研究」
※本記事では、膨大な統計データの整理・集計に生成AIを活用しています。掲載している数値やランキングは、厚生労働省・政府統計などの一次情報をもとに編集・確認しています。